家づくり45の物語。株式会社竹村材木店
本物の材料をつくる 職人の物語。

[物語44]職人による枝打ちを重ね丹精込めて作る伝統ある北山杉。

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お客様の想いを形にする 竹村材木店の物語。
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京都市北区・株式会社中西林業  営業 中西 健太さん

それほど広いエリアではないのですが、清滝川の流域で採れるのが北山杉です。大きく分けて、山主さん、生産者さんという木を作っている方、山問屋さんを経て材木屋さんへ北山杉が流通していきます。この近辺で北山杉に従事している会社は50社ぐらいでしょうか。

北山杉の特徴としては、小径木に対する年輪の細かさはよく言われることです。120パイの当社の磨き丸太は25年から30年ぐらいのもの木で作ります。ですので、目が詰まっていて油が多く含まれているんですね。600年も昔から、この土地の木で磨き丸太が使われているのです。

山に職人さんが入って、木の枝をはらって成長を抑制させ、小径木の丸太を作るという伝統的な作業に重きを置いています。この枝をはらう「枝打ち」という手間をかけて作り上げていくのが「北山杉」なのです。小径木を作る上で枝打ちは、その周期を2年に一回などというふうに細かく設定することが重要で、歩留まりのいい丸太を作ることが出来ます。

 
北山杉は、木取りをして角材を採るのではなく丸太で使いますから、木肌が少しでも傷つけば価値が下がりますし、丁寧な手作業が必要になってきます。

「枝打ち師」という枝打ち専門の職人さんは、最低10年は修行をしないと一人前にはなれません。その職人さんの腕が良くなれば良くなるほど、木の価値も高くなるわけです。腕の良い職人さんによる枝打ちの結果は、製品にしたときに初めて分かります。そういった腕の良い枝打ちの職人さんがいないと北山杉は成り立ちません。ですから、枝打ちの職人さんの後継者育成は重要な課題です。

北山杉の使われ方としては茶室、数寄屋など昔から一貫しています。その部分に関しては必ず必要になるものが北山杉だと考えています。またその上で、新たな用途の開拓も考えています。
 

「北山杉は割れにくい」と言われています。要は収縮率の問題ですが、葉枯らしなど管理が不十分であることが原因の場合が多いです。湿度が高いこの地区から乾燥した街にすぐにもって行けば割れは入ります。それをなくすために、1年間、在庫で置いて出荷すれば割りにくくなります。そのために山問屋がいるんですね。

伐採して出荷するまでですが、伐採する時期は10月後半から11月一杯にかけてと時期が決まっています。小径木でも葉枯らしは十分にしないといけませんので、それから葉枯らしに1ヶ月かけます。含水率は25パーセント以上と高いですね。天然乾燥のほうが木の細胞のことを考慮するとツヤが出るといわれています。自然乾燥の期間を1年かけてじわじわと乾燥させるので割れがなく、表皮も硬くなるのですね。よく言われる光沢についても、目が詰まっているので油の含有量の影響で光沢があるのだと思います。25年かけて育てた木なので、その油分がにじみ出てくるのでしょうね。

 
会社は創業50年です。私は子供の頃から遊び場がこの山でしたので、丸太も身近な存在でした。建築そのものにも当然、「北山杉がどのように使われているのだろう」という関心がありました。私は営業担当なので、「このような材料がほしい」というような材木屋さん、銘木屋さんのご要望に対してお応えして動くという立場です。

また、「現物を見て、自分で納得のいく柱を選びたい」という思いがある施主さんが会社に来ることもあります。そういう方へのアドバイスをさせていただくこともあります。

京都でも新規取引に紹介が必要だった昔と違って、いろいろな方を受け入れる方向になってきているのですが、竹村さんのような住宅の会社の方が直接お見えになるということはまずありませんね。竹村さんと話をしていると共感できることが多く、私としても違う発想で使っていただきたいという気持ちもありましたので、良きパートナーとして取引させて頂いています。

竹村さんの物件を「このように使いました」と写真を報告して頂くと、感無量ですね。お客さんに喜んで頂くのが一番の喜びなんですね。
 
株式会社中西林業
〒601-0125 京都府京都市北区中川川澄47
TEL:075-406-2121 FAX:075-406-2545
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